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転職活動の面接で特に重視されるポイント

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転職活動の面接の際に、最も重視されるポイントは「転職理由・退職理由」です。

 

 

聞き手の心理を考察

面接官がチェックしたいのは「応募者が自社で活躍してくれそうかどうか」「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」という2点に集約されるといっても過言ではありません。

 

そして、「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」を見極めるために行う、最も象徴的な質問が「なぜ転職しようと思ったのですか?」「どうして今の会社を辞めようと考えたのですか?」といった、「転職理由(退職理由)」についての質問です。

 

第一に面接官は、応募者が語る転職理由と自社で起こりうる状況と照らし合わせて、自社との相性をチェックしていると考えるといいでしょう。

 

 

例えば、ケアスタッフは必ず夜勤を交代で回すことが必須の企業に対して「夜勤が嫌だったので、辞めたいと考えました」と言ってしまうと、面接官に「この人はすぐに辞めてしまうのではないか」という不安を与えてしまうことは、誰にでも理解できるはずです。

 

もうひとつ評価の対象となりやすいのが、転職理由となった現職・前職での不満や不安を、自身で改善・解決するための行動を起こしたかという点。どのような組織にも欠点はあります。その欠点を補う当事者としての自覚を持っていること、アクションに移そうとすることが、重要な能力なのです。

 

「上司が嫌な人だった」「給料が安かった」「キャリアアップが見込めなかった」などと、不平や不満だけを述べてしまうと、組織の一員としての責任感の欠如を疑われ、「すぐに逃げ出してしまう人」というイメージを持たれてしまう可能性もあります。

 

①そもそもの「転職を考えた理由」(転職理由)

②前職を退職する(した)理由。(退職理由)

③その企業を志望する理由。(志望動機)

 

この3つの事項は必ず、自分自身の中で明確にしておきましょう。

 

 

・転職理由(退職理由)を答えるときの5つのポイント

 

 

①言わないことを決めておく

 

応募企業でも想定される状況や、漠然と感じていただけの不満は「言わない」と決めて面接に臨むと良いでしょう。

面接官は転職理由から「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」を見極めようとしています。応募企業で想定される状況をあえて転職理由として挙げるのは大きなリスクです。また、漠然とした転職理由は、単なる不平不満と受け取られるケースがあり、マイナス評価につながる可能性があります。

 

例えば「人間関係」に関することは、転職理由としてはNG回答の代表例です。「上司とそりが合わなかった」「同僚と仲良くなれなかった」といった状況は、どんな企業に所属したとしても起こりうること。面接官から「うちの会社でも同僚と仲良くなれなかったら辞めるの?」とシビアな質問をされてしまう事態にもなりかねません。セクハラ、パワハラなど、誰もが納得できるものでなければ、転職理由に人間関係に関することを持ち出すのは避けることをおすすめします。

 

 

②ウソの転職理由を作らない

 

とはいえ、できるだけ面接官から高評価を得られるようにと、ウソの転職理由を作り上げてしまう人が少なからずいます。しかし、転職理由を答えるときにウソをつく必要はありません。転職を志した以上、現職・前職に何らかの不満や不安があったことは、採用担当者も十分に理解しています。伝え方に気をつける必要はありますが、基本的には転職に至った理由はウソをつかずに答えるようにしましょう。

 

 

③キャリアプラン・働く目的との一貫性を持たせる

 

転職理由は、「現職・前職の嫌だった点、不満に思ったこと」ではなく、「自分の理想とするキャリアプラン・働く目的を実現するために最適ではなかった事柄」という観点で考えてください。転職理由を話すときはポジティブに言い換えるのが良いとよくいわれますが、このように考えて転職理由を見つめなおすと、自然と前向きなものになっていきます。

 

④前向きな姿勢と熱意を表現する

 

転職理由についての質疑応答は面接の中で最も話しづらい話題といえます。ときには自分の足りない点、弱みにつながる出来事を語らなければならないケースがあるかもしれません。だからこそ、できるだけ自信を持って明るく答えてください。

もし、回答した転職理由に対して厳しい追及をされたとしても、顔をしかめたり、自信なさげに振る舞ったりしてはいけません。指摘されたことについては素直に受け止め、自分自身を成長させる意欲があることを伝えましょう。「その経験があったからこそ御社に入りたい、御社で頑張りたい」と言葉にして、前向きな姿勢と熱意を表現することが大切です。

 

 

志望動機は「なぜその企業に入りたいと思ったか」を伝えるもの

 

そのポイントが明確になっていないと、回答に一貫性がなくなってしまいます。業務内容や職場環境で好感を抱いている部分が他社にはないものだと、面接官に思いが伝わりやすくなります。その会社ならではのものでなければ、「他社でもいいんじゃない?」と思われてしまっても仕方ありません。

 

一社ごとに研究を行う際には、受ける企業の形態やサービスと、自分の考え方との接点を考えてみましょう。「お客さまを第一に考えたサービス内容に共感する」「従業員の意見が採用されやすい風土に魅かれる」など、魅力を感じている部分に気づきやすくなります。企業の良さが見えていれば、どんな質問を投げられてもブレずに答えられるはずです。

 

「御社の業務内容なら、私の培ってきたスキルを生かせるからです」と自分の話に終始するのはNG。自分のいいところではなく、自分のフィルターを通して見えた企業の良さを、話す場面だと考えましょう。

 

 

 

 

 

一次・二次面接での重点チェックポイント(面接官は現場責任者)

一次・二次面接では現場責任者が面接官になるケースが大半です。現場担当者が重視するポイントは「自社での活躍が期待できる人物なのか」という点。即戦力として働けるスキルを持っているか、チームになじめるかを、詳しく確認したいと考えているはずです。そこで重要になるのが、自己PRや経歴、スキル、仕事に対する姿勢に関する質問への回答です。「現職では○○という仕事を担当し、○○の実績を上げました。御社でも現職での経験を活かして活躍していきたいと考えています」といったように、具体的な回答を心がけてください。

 

 

最終面接での重点チェックポイント(面接官は役員クラス)

最終面接では、ほとんどの場合、役員クラスが面接官となります。このとき面接官は、「現場責任者が合格と判断したのだから実務面では問題ないだろう」と考えています。そこで重点的に確認されるのが、「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」という点です。志望動機、転職理由、キャリアプランについての質問に対して説得力のある回答ができるよう、万全を期しておいてください。これらの質問に対する回答から見えてくる入社意欲の高さや自社への適性の有無は、「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」という確認ポイントに直結するからです。

 

 

転職・退職理由は大切ですが、企業によって面接回数や重視する点はさまざまです。

 

 
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